英語力を鍛える上で、リーディングのスキルというものはとても大切なものだと思っています。
TOEICやTOEFLなどの英語試験でもリーディングのスキルによってパフォーマンスは大きく変わってきますし、
日常生活で英語に触れる際にも、読むスピードがあまりにも遅かったりすれば、それが大きな障壁になってしまいますよね。
素早く英文を読み、なおかつ理解するというのは、英語力を高め、使いこなす上でものすごく重要な能力です。
今回はリーディングスキルを高めるコツについて、私なりの考えを書いてみたいと思います。
本記事では、リーディングスキルという言葉を以下の意味で使っています。
・英文の内容を理解しつつ、スピーディに読み進めることができる能力
まずは結論
リーディングスキルを上げる上でのコツは、大きく2点あると思っています。
1. 英文を、脳内で意味ごとの大きなまとまりで区切りながら読む
(スラッシュリーディング)
2. 読んでいる英文を脳内で読み上げない
詳しく説明していきます。
スラッシュリーディングで意味を捉えやすく
スラッシュリーディングという言葉はご存知でしょうか?
英文を読む時に、意味のまとまりごとに英文をスラッシュ(/)で区切りながら読んでいくトレーニング方法です。
例えば以下のような英文があるとしましょう。
Today, I could not wake up early enough to go to the office in time, even though I went to bed at 10 o’clock last night. As a result, I could not make it to the very important meeting I was supposed to attend this morning.
私たちのような非ネイティブが英文を読む時は、以下のように単語単位、多くても2, 3語単位でのかたまりで意味を理解しようとしてしまいがちです。
このように単語ごとに解釈していては、英文をすらすらスピーディに読むことなんて到底できません。
つっかえつっかえぎこちなく読むことしかできず、短い英文でも読解に非常に時間がかかってしまうでしょう。
意味を解釈するのは、単語ごとではなく、より大きな意味のまとまりごとにするのが望ましいです。
このように大きな意味的なかたまり単位で区切って英文を理解する方法が、スラッシュリーディングと呼ばれるものです。
意味を解釈する単位が大きくなった分、英文をよりスピーディーに読めるという感覚がお分かりになりますでしょうか?
このスラッシュリーディング、英文読解スピードを上げるにはものすごく効果的な方法です。
英文を読むときには常に、意味のまとまりを脳内で区切りながら読んでみてください。
気がついた時には読解スピードが劇的に速くなっていると思います!
脳内読み上げは厳禁!!
次に大事なコツは、
「英文を脳内で再生しながら読み上げない」
ということです。
英文読解を集中して行う人はよく、脳内で読んでいる英語を再生しながら行っています。
この脳内読み上げは、英文の意味を理解するという側面においては確かに多少は効果的です。
しかしそこには意外な落とし穴があるのです。それは、
脳内での再生スピードよりもはやく読み進めることが絶対にできない
ということです。
脳内再生をしている以上は、読解スピードをどれだけ速くしようとも、その読解が脳内再生スピードよりも速くなることはありません。
イメージしにくい方は、日本語の文章を手元に用意して脳内再生しつつ黙読してみてください。
そしてそのスピードを何となく覚えてください。
次に同じ文章を、意味が把握できる範囲で最速で読み進めてみてください。
意味は把握できた一方、日本語を脳内再生している時間はないことが実感できると思います。
我々日本人は、ネイティブ言語である日本語の文章は脳内再生せず読むということが容易にできます。
そして日本語を速読して理解している時、私たちは脳内で再生できるよりも遥かに速いスピードで読み進めています。
これを英語でも同じことができるよう、
普段から英文を読む時に脳内再生なしで意味を把握するということを意識することがとても大切だと思います。
もう一度結論
いかがでしたでしょうか?
英文読解のテクニックは巷に細かいものが多く溢れていますが、それらを気にしすぎて小手先の小細工に走ってもなかなかトレーニングに集中できないと思います。
まずは以下2点だけを意識して、日々リーディングのトレーニングを続けることをオススメします!
1. 英文を、脳内で意味ごとの大きなまとまりで区切りながら読む
(スラッシュリーディング)
2. 読んでいる英文を脳内で読み上げない
コメント