ウェブの検索サービス「ChatGPT search」が新たに一般公開されました。
今までChatGPTといえば、主としてすでに学習済みのデータをもとにチャットをするもので、ウェブ検索の機能はそれほど注目されてきませんでしたが、
ここにきてウェブ検索用のサービスの発表に至りました。
まずはChatGPT PlusとTeamの有料ユーザ、またSearchGPTのウェイトリストに登録済みのユーザから使用可能になっています。
AI検索サービスとしてはPerplexity AIなどが有名ですが、ここに本格的にOpenAIが参画してきたことにより、競争が熾烈化しそうな気配が漂っていますね。
また検索エンジンで圧倒的なシェア1位を長らく維持してきたGoogleは、かなり焦っているのではないでしょうか。
OpenAIとPerplexityという、IT業界ではまだ若いと言える2社を代表に、未来の検索サービスのシェアを取り合っているのですからね。
OpenAIはChatGPT searchの機能拡充に際して、出版社やデータプロバイダーとパートナーシップを結んでいるようです。
こういった取り組みも、Perplexity AIの収益共有プログラムと似たようなところがありますね。
ChatGPT search 使ってみた
実際にChatGPT searchを使って、検索をしてみました(筆者はChatGPT Plusユーザです)。
ChatGPT-4oにはもともとウェブのブラウジング機能があるため、最新の情報でなければChatGPT searchを使っても使わなくても似たような回答になると思い、↓のような質問をしてみました。
「2024年11月5日現在の、最新のAI関連注目ニュースを教えて」
回答は↓のように表示されました。
回答の要所要所がリンクになっていて、そこから情報のソースであるサイトに遷移できます。
情報ソースを示してくれるところはPerplexity AIと同じで、ありがたいですね。
さらに↓のように、回答の最後にソースをまとめてくれています。
Perplexity AIとUIデザインは割と違いますが、そこは個人個人の好みが分かれるところかなと思います。
また上記の質問の例では11月5日の最新情報を検索したつもりだったのですが、何日も前の情報がいくつか回答に含まれていました。
これはChatGPT search自体というより、筆者の検索の仕方にも改善点があるのかもしれません。
そして同様の質問を、ChatGPT searchは使わずにChatGPT-4oでしてみたのですが、ほぼ同様の回答が得られました。ChatGPT searchを使った時と同様、ソースへのリンクや回答最後にある情報源も同じように表示されました。
情報の種類によって、GhatGPT searchの方が優れているケースと、4oの場合でも同じように取得できるケースなどがあるのかもしれません。
私が試した限りでは、ChatGPT searchで情報取得できてChatGPT-4oで取得できなかったケースはありませんでした。
ChatGPT searchじゃないと検索に引っ掛からなかった、といったケースを見つけた方、知っている方は教えてくだされば幸いです!
今後は、Perplexity AIにあるFocus機能のように、検索を特定分野に絞り込んで狭く深く行うモードが出てきても良いなーと思ったりしました。
chromeプラグイン「ChatGPT search」
ChatGPT searchは、Google chrome用のプラグインもリリースされています。
このプラグインを追加することでchromeの検索窓に記入した検索ワードが、そのままChatGPTで検索されます。
このプラグイン自体は、ChatGPTの有料メンバーでなくても利用できます。
有料メンバーではなく、ChatGPTにログインしていない場合は、無料版のChatGPTに自動的に遷移するようになっています。
しかしこのプラグイン、Googleは大丈夫なのでしょうか…?
AI検索という、Googleにとっての競合のサービスを自分のプラットフォームで使わせている上に、
このプラグインを使用すると普通のGoogle検索が利用できなくなります。
Googleにとってこのプラグインは自分の首を絞めているだけのような気がしてしまいます。
その内、消されて使えなくなってしまう可能性もあるかもしれませんね。
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