最近読んだ書籍で学ぶところが多く、すごくためになったと感じたものがありました。
こちらの書籍です。
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
いわゆるビジネス書と呼ばれるジャンルで、仕事、特に知的労働における課題解決の心構えや具体的な問題解決のプロセスの解説をしている一冊です。
「イシューからはじめよ」というタイトルにもある通り、本書では課題解決における
「イシュー(解決すべき問題の本質、達成すべきゴール)」
をとことん意識し、徹底的に掘り下げるべきだと説かれています。
言葉で聞いたら当たり前のように聞こえるかもしれませんが
解決すべき問題を究極まで深ぼった上ではっきりと明確化させるというのは、意外とできていない方が多いのではないかと思います。
かくいう私も普段の仕事ではこれができていないことが多く、読んでいて身が引き締まるような思いでした。
例えば何かしらの解決が必要な課題が仕事上で発生した時
何がどうなっていれば最終的に課題解決が完遂したという状態になるのか、どう行った問いに対して答えが出ればゴールと言って良いのか
という点をとことん突き詰めたり、明文化することもなく
ただふわっとしたなんとなくのゴールのイメージだけを持って課題解決に取り掛かるといったことが少なくありません。
こういう時にはとりあえずで関連資料の読み込みから着手したりするのですが、なにせ最終形が明文化できていないために
知る必要のある情報が何かということを自分でも理解し切れておらず無駄な情報を集めてしまったり
核心をつかない情報ばかりインプットして頭でっかちになってしまったりと
徒労に終わる作業で時間を浪費してばかりな気がします。
そしてその見切り発車でのなんとなくの模索の中作り上げた仕事の成果は、本当に解決したい課題の核心とは大きくズレたものになります。
そしてそのズレを確認してガックリきた後、またしてもふわっとした最終形のイメージだけを抱えて情報収集の果てしない旅に出る、、、といった繰り返しです。
恥ずかしながら、このようなどうしようもない生産性の低さを露呈してしまったことは過去に何度もあります。
そしてこの書籍を読み、自分に何が足りていなかったのかを痛感しました。
イシューが何かということをまず最初に、突き詰めて掘り下げ、明文化し、それに対して答えを出すことに徹底的にフォーカスする
ということができていなかったのですね。
ゴールへの明確な道を最初に作り上げ、そこから逸れないように課題解決にコミットすれば私の生産性も圧倒的に高かったに違いないと、今更ながら後悔しました。笑
この書籍ではイシューを見つけ、明確化する具体的なステップや、そのイシューに答えを出すまでの分析、情報収集の進め方、分析結果をプレゼン、論文などでアウトプットする際の手法など、
イシューから始まる課題解決の全プロセスの解説が事細かにされています。
私は本書を読んで
今まで生産性が思うように上がらずモヤモヤしていた時はこれができていなかったからなのか!と目から鱗が落ちるような思いをしましたし、
私と同じように憑き物が取れたかのような感覚になる方もたくさんいるのではないかと思います。
展開されている理論もシンプルでわかりやすく、それゆえに実践もしやすいと感じました。
また、新卒の時に読んでおけばよかったと激しく思いました。
生産性を上げたい、アウトプットの質を良くしたいと少しでも悩んでいる方はぜひ読んでみることをオススメします!
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