こんにちは。
突然ですが、日本の自動販売機はバラエティ豊かで数も非常に多く、世界中でCool Japan要素の一つとしてとても有名です。
そんな中、渋谷にひときわ珍しい自動販売機が設置されて話題になっています。
その名も、「SALAD STAND」。
なんと、サラダが買える自動販売機なんです!
サラダが買えるというだけでも十分珍しいのですが、
なんといっても注目すべきは商品の定価が存在しないということです。
じゃあどうやって商品の値段が決まるの?という点ですが、
そのミソは自販機上部についているAIカメラです。
このカメラで自販機前の人の流れや立ち止まった人に関するデータを取得し、常に最適な価格に更新し続けているそうです。
今までの自販機とは一線を画す、画期的な仕組みですね。
同時に、AIカメラの果てしない可能性を考えさせられます。
(カメラに写り込んでしまうことで個人情報が流出するのが心配、という声がありそうですが、個人の特定はできないような形でデータを取り込んでいるようです。)
AIカメラの可能性
AIカメラというのは実際、いろいろなビジネスで多方面に可能性を広げるものだと思っています。
この自販機の例の他にも、例えば広告業界なんかでも注目されている技術なんです。
店内のサイネージ広告のディスプレイや屋外の広告を流しているディスプレイにAIカメラを設置し、人のデータを取得、活用しているといった例があります。
ディスプレイに広告が映っている時のディスプレイ目前の人々の年齢、性別などといったデータの他にも、目の動きなども分析することによって、広告効果をより高めることができる、というわけです。
今まで、屋内外のサイネージ広告といったものは実際に閲覧している人数などを計測することが難しく、
広告主の商品を買った人がいたとしても、それがサイネージ広告を見たことに起因するものなのか(=広告効果として捉えても良いものなのか)といった判断ができませんでした。
それがAIカメラによる技術革新で可能になったことにより、広告をより効率的に潜在顧客に接触させることができるようになったのですね。
↓下記の例↓のような、AIカメラを使った広告施策の活用ケースは無数にあります。
また小売業界では、店内のAIカメラで顧客データを収集することでマーケティングに活用する、といった事例もあったりします。
プライバシーの懸念
AIカメラに対する懸念点として人々の心に浮かんでくるのは、やっぱりプライバシーが侵害されるのでは?という不安でしょう。
実際、AIカメラに限らず、AI界隈全体でプライバシー規制に対する声というのは高まっています。
一例として、来年オリンピックが開催予定のパリでは犯罪予防としてAIカメラを活用して街の監視を行っていますが、これがプライバシーの侵害にあたると主張する人も多くおり、論争を呼んでいます。
新技術が世に広まる際に倫理的規範が問題になるというのは人間の歴史上よくあることですが、
AIカメラも今後、私たちのプライバシーが安全に守られた形で生活を豊かにしていってくれると良いですね。
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